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お腹を蹴られたとき「うっ、膀胱刺激しないで・・・漏れちゃう・・・」と、感じた。実際そこまで切羽詰まってなかったんだけど、蹴られて粗相をしてしまってはまずい。
「主様、トイレに行ってきます」
カウンターの下から出ろと言われ、常連さんに挨拶をしてから、ついでのようにそう告げて、あたしは素早く腰を浮かせた。
「だめだ」
えっ?
まさか、そんな言葉が返ってくるとは思わなかった。
・・・どういうことだろう。
「・・・あの・・・すごく、行きたいんですけど・・・」
「内股に垂れ始めたら、行ってもいい」
「・・・・・」
責め・・・。
そぞろな気持ちで、床に座り続けるあたし。
主様に「だめだ」と言われた途端、いきなり自分の尿意が襲いかかってきて、「したい」という気持ちで頭がいっぱいになってしまった。
主様が頭上で「おまる」の話をしてたような気がするけど、全貌は耳に入ってこなかった。
おまる!そこでしていいのなら、あたしはみんなの前でする!
それが今のあたしにとって、一番きついハードルじゃないのは、主様にわかってるのかもしれない。
放尿ショーを楽しみたいわけではなさそうだった。
「どこまで、我慢できるだろうな・・・」
小さく、主様が、呟いた。楽しそうだった。
・・・・・・・・・。
「あの!さっき、床にいたとき蹴られただけで、出そうになってました!だから、今すぐトイレに行ったほうがいいと思います!」
すかさず、腹を蹴る主様。
「あうっ・・・」
なんて馬鹿なことを言ってしまったんだろう。何度やっても学習しないあたし・・・。
言ったらされるに、決まってるのに・・・(本当、どうして学習できないんだろう!!脳のしわがなさすぎる)
羞恥との戦いではなく、我慢の限界への挑戦だった。
暫く床に正座して耐えていた。
本当にちょっと出ちゃったら、主様は行かせてくださるとはわかっていた。
ハプバーの床で放尿させたいわけではないのだから・・・ただ、我慢している姿を見て楽しんでいらっしゃるんだろうから・・・。
ちょっとだけ出すのが難しそうだなぁ、と、そればかりを考える。
やってみようかなと思う。でも結局、我慢する。
出し始めたら、全部、出ちゃいそうで・・・寸止めの自信がない、全くない。
と「雅、便所」主様がご自分のペニスを剥き出す。飲めと言うことだ。
「・・・・はい」
そう返事をして、飲尿をする。
なんて、意地悪なんだろう。これって、絶対、あり得ない。
あたしが漏れそうなのに、主様があたしの口に用を足す・・・飲んだらトイレに行かせてくれるだろうか。
無理だろうな・・・こんなことくらいで許されるはずがない、気を緩められない。
あたしはこぼさず全部飲んで・・・主様の尿の味の中、自分の尿を想像しながら耐えるしかなかった。
主様が縄を取り出した。
(えええっ!!この上、まさか、縛るってこと?)
「雅、来い」
「・・・・」
言われると、逆らえない・・・叱咤覚悟でトイレに駆け込んでしまおうかと思ったけれど、「思うだけ」でそんなことできっこない。あたしはできるだけノロノロと立ち上がって、主様の前に立った。
主様の手が、縄が、胸を這う。
いつもならうっとりしてしまうその行為に、思いっきり気持ちが引いている。
気持ちだけじゃなく、主様が、縄を一本手にする度に、あたしは後ずさった。体がそう反射してしまった。
主様がゲラゲラ笑う。
「お前が縛られるのを嫌がったのは、初めてだな」
だって・・・。
「来い」
なのに、言われれば、進み出るしかない。
両手を拘束されてしまっただけでなく、縫い止められてしまった。
もう、一人じゃ、どうにもならない・・・限界のとき、トイレに駆け込むことができない。
どこまで耐えれば、許されるのだろう・・・。

もっと虐めて!と思っていた。
もう、出しちゃおうかな・・・とも、思っていた。
出して惨めになりたい・・・みたいな気持ちかもしれない。
解放されたかったのかもしれないし、徹底的に依存したかったのかもしれないし、泣きじゃくりたかったのかもしれない。
冷静なのか変になってるのか、今思い出してもわからない。
ただずっと「出したい、でも駄目」・・・と考えていた。
結果の惨状が頭にちらついて、それがブレーキになっていたんだと思う。
(死んでもいい、でも死んだら主様困る・・・のイージー版かも?)
そのときのあたしの表情から主様がなにを読み取っていたのかは全然わからない。
あたしはただひたすら、主様を見つめ、視線で訴え続けていた。
どこかで終わりが来る・・・必ず来る・・・あたしはお漏らししちゃって終わりたいと、思っていた。縛られたまま、出しちゃいたかった。
・・・・できるものならば。
人と牝の間で揺れる。
人を捨てきれない。
主様に、本当に駄目です、と訴え・・・そして、「おしっこを、したいです」と大声で言わされると、主様が近づいてきて、わざとゆっくりと天井にかかっている縄を解いてくださった。
そのときはもう葛藤もなにもなく、ただ必死に我慢していただけだった。
トイレが使用中かもしれない、最後まで気を抜かないように・・・と、それだけを自分に言い聞かせていた。
「行っていい」と言われたとき、両手は拘束されたままだった。
(このまま?)と思ったけれど、できないことはないだろう・・・あたしはトイレに駆け込んだ。
やばい・・・不自由なので素早く動けない。
というか、トイレは空いてたけど、便座の蓋がご丁寧に閉まってる!
あああああああああっ、なんてこと。
あたしは後ろを向いてスクワット状態で蓋を上げた。
蓋と一緒に便座まで一緒に持ち上がってしまった。
あああ、便座が〜〜〜というところで限界を越えたらしく・・・意に反して尿が漏れはじめてしまったので、仕方ない・・・と、直接便器で用を足した。
はぁ〜〜〜っ、と通常ならホッとする瞬間だけど、縄のせいなのかな、便器に直接尻をつけてる不安のせいなのかな、その瞬間すらも「必死」という感じだった。
「雅、開けろ」
トイレの外で、主様の声がした。
後ろ手で、鍵を開ける。
入ってきた主様に「ちょっと、漏らしてしまいました・・・」と告げる。
主様が「しょうがねぇな」と、床にこぼれた尿を拭いてくださった。
「あの、股もびしゃびしゃで・・・」
そう訴えると「じゃあ、乾かさないとな」と仰る。

乾燥中です・・・。
全部の縄を解いてくださったとき、主様に「ここで漏らしちゃっても、大丈夫だったでしょうか」と、一応聞いてみた。
「大丈夫じゃないだろう」
「そうですよね」
とても単純なことだけれど・・・「人である」ということは、法律も含めルールを守ることだと思い知る。「あり得ない」ことを、されたい、したい・・・でも、TPOがあるし・・・。それを無視するということは、並大抵のことじゃないんだなぁ・・・。
(それぞれの臨界点みたいなものもあるだろうし、気づかず越えちゃってることってのもあるんだと思うけど・・・今回の場合は「それは、しちゃいけない」というラインが、主様とあたしで一致していたところがラッキーというか・・・楽しめた要因だったと思います)