いつだったか・・・昔・・・何年も前・・・主様と、新宿のはずれのビル街を歩いていた。
足早に歩く主様となかなか歩調を合わせられなくて、あたしは遅れがちだった。
足を止め、振り向いて、主様が仰る。
「遠い・・」と。
一緒にいるのに、なんだかすっごく切なくなって、胸がしめつけられるような気がした。
あたしは、主様にくっつき、躊躇いがちに腕を絡めた。
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「もっと近寄れ」でも「足がどうかしたのか?」でもなく、「遠い」という、一言。
そう感じたから、そう仰っただけなんだと思うんだけど、なんて主様らしいんだろうと、あたしは思う。
沈黙の中の、たった一言。
どんな愛の言葉より、深く胸に響いてしまう。
もどかしさ?
不器用さ?
そんな主様の気持ちを、主様の傍にいて、よく感じることがある。
近く、近く・・・。
もっと、近く・・・。
口の中とか胃の中とかに、あたしを置きたいのではないか?と、感じることがある。
寄り添うより、抱き合うより、もっと近くに。
もっと、内部に。
そして、あたしはいつも「耐えること」「逃げないこと」でしか、その気持ちに応えることができない。
主様は大抵「奉仕に来い」というメールで、あたしを呼び寄せる。
伺えないことが、ほとんどだ(当日、いきなりだから・・)。
「伺えません」と答えるとき、本当に情けないというかなんというか・・・自分の駄目さ加減を指摘されたような気持ちになる。
「出てこれるか?」ではなく「来い」という命令なわけだから、従えない悲しさが、そこに生まれてしまう。
特に「その日は駄目です」と伝えてある日であるのに、「奉仕に来い」が届くときは、悲しくてたまらなくなる。
駄目なのがわかっているのに、何故命令なさるのだろう?と。
これも一種の加虐行為なのかな?と、ずっと思っていた。命令に背かざるを得ない苦痛を、味あわせているのかと・・・。
ある日、聞いてみた。「何故、予定が×とわかっているのに、奉仕に来いと命令なさるんですか?」
「万が一の可能性に、賭けてみただけだ」
(・・・・・・予想外)
また、あるとき。
主様に逢う支度を必死でしていたら「早くしろ」とメールが届く。
主様の仕事が早く片付いて、待ちたくないんだ・・・慌てる。必死。
あたしはいつもものすごい緊張してバタバタと支度をしているので、そのメールだけで無意味に追い込まれ、パニックを起こしてしまう。
遅れてお待たせすると、ものすごいお叱りを受けるのがわかっているし、不機嫌な主様は、なによりも恐ろしいからだ。
(携帯を鞄に入れたつもりが、電話機の子機を入れてしまっていたりして、余計、遅れる・笑)
「何故、早く来いと、仰ったんですか?仕事が思いの外早く終わったんですか?」
何度もそういうメールを受け取ったことはあったんだけれど、ある日、そのココロを伺ってみた。
「少しでも早く、お前に逢いたかったからだ」
顔色も変えず、ぶすっとした声で、無表情でそう仰る。
「駄目なのはわかってるが、逢いたい。出てこれないか?」ではなく、いつもと同じ「奉仕に来い」。
「早く逢いたいから、なるべく急いで来なさい」ではなく、ただ「早くしろ」の一言。
もどかしさ?
不器用さ?
いつだったか、主様が「俺は、口べただ」と、仰っていたことがある。
仕事では饒舌だけれど、本当の気持ちみたいなものは、口に出せない方なのかもしれない・・・そう、ずっと、思っていた。
「早くしろ」という、叱咤に感じてしまうたった一言から、主様の本心を読むことは難しい。
あたしがいつも「日本語は理解できるけれど、本当はどう思っていらっしゃるのかわからない」という理由はそこにある。
(本当に「遅い!!」と、怒っているときもあるからだ。違いが未だにわからない。実際逢って、顔を見るまではわからない。甘い方に合わせていては大変なことになるので、厳しい方に合わせざるを得ない)
そして・・・主様に責められながら、主様の切なさを感じることがある。
(何故、お前はそんなに遠くにいる)
(何故、お前はそんなに嫌がる)
(何故、お前は逃げようとする)
そんな気持ちを・・こう・・打たれながら、感じることが、あるんだ・・。
同化できない切なさを、打ち込まれるように感じるときが。
泣いて許しを請うあたしに、主様は尚更強く、打つことになる。
「俺は、お前を愛してなどいない。愛してる者に、こんな仕打ちができるはずがないだろう」
そう、仰いながら。
無理難題を出して、クリアする・・それはかぐや姫への求婚でも知られるように、「愛(気持ち)を形で示す」ことになるんだろう。(お伽噺ですけれど)
だからあたしは、耐える。
屈辱にも、羞恥にも、痛みにも・・・・できる限りを。
だって、主様が大好きなんだもの。

すっごい嫌だった、ラブホの床に放尿・・。しないと、気持ちを疑われる・・そう思い、必死。
でも、やっぱり、実は嫌だ。
別にあたしは病気じゃないし、したら拭くし・・でも、なんか、悪いような気がする。
ラブホなのにね。
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「もっと近寄れ」でも「足がどうかしたのか?」でもなく、「遠い」という、一言。
そう感じたから、そう仰っただけなんだと思うんだけど、なんて主様らしいんだろうと、あたしは思う。
沈黙の中の、たった一言。
どんな愛の言葉より、深く胸に響いてしまう。
もどかしさ?
不器用さ?
そんな主様の気持ちを、主様の傍にいて、よく感じることがある。
近く、近く・・・。
もっと、近く・・・。
口の中とか胃の中とかに、あたしを置きたいのではないか?と、感じることがある。
寄り添うより、抱き合うより、もっと近くに。
もっと、内部に。
そして、あたしはいつも「耐えること」「逃げないこと」でしか、その気持ちに応えることができない。
主様は大抵「奉仕に来い」というメールで、あたしを呼び寄せる。
伺えないことが、ほとんどだ(当日、いきなりだから・・)。
「伺えません」と答えるとき、本当に情けないというかなんというか・・・自分の駄目さ加減を指摘されたような気持ちになる。
「出てこれるか?」ではなく「来い」という命令なわけだから、従えない悲しさが、そこに生まれてしまう。
特に「その日は駄目です」と伝えてある日であるのに、「奉仕に来い」が届くときは、悲しくてたまらなくなる。
駄目なのがわかっているのに、何故命令なさるのだろう?と。
これも一種の加虐行為なのかな?と、ずっと思っていた。命令に背かざるを得ない苦痛を、味あわせているのかと・・・。
ある日、聞いてみた。「何故、予定が×とわかっているのに、奉仕に来いと命令なさるんですか?」
「万が一の可能性に、賭けてみただけだ」
(・・・・・・予想外)
また、あるとき。
主様に逢う支度を必死でしていたら「早くしろ」とメールが届く。
主様の仕事が早く片付いて、待ちたくないんだ・・・慌てる。必死。
あたしはいつもものすごい緊張してバタバタと支度をしているので、そのメールだけで無意味に追い込まれ、パニックを起こしてしまう。
遅れてお待たせすると、ものすごいお叱りを受けるのがわかっているし、不機嫌な主様は、なによりも恐ろしいからだ。
(携帯を鞄に入れたつもりが、電話機の子機を入れてしまっていたりして、余計、遅れる・笑)
「何故、早く来いと、仰ったんですか?仕事が思いの外早く終わったんですか?」
何度もそういうメールを受け取ったことはあったんだけれど、ある日、そのココロを伺ってみた。
「少しでも早く、お前に逢いたかったからだ」
顔色も変えず、ぶすっとした声で、無表情でそう仰る。
「駄目なのはわかってるが、逢いたい。出てこれないか?」ではなく、いつもと同じ「奉仕に来い」。
「早く逢いたいから、なるべく急いで来なさい」ではなく、ただ「早くしろ」の一言。
もどかしさ?
不器用さ?
いつだったか、主様が「俺は、口べただ」と、仰っていたことがある。
仕事では饒舌だけれど、本当の気持ちみたいなものは、口に出せない方なのかもしれない・・・そう、ずっと、思っていた。
「早くしろ」という、叱咤に感じてしまうたった一言から、主様の本心を読むことは難しい。
あたしがいつも「日本語は理解できるけれど、本当はどう思っていらっしゃるのかわからない」という理由はそこにある。
(本当に「遅い!!」と、怒っているときもあるからだ。違いが未だにわからない。実際逢って、顔を見るまではわからない。甘い方に合わせていては大変なことになるので、厳しい方に合わせざるを得ない)
そして・・・主様に責められながら、主様の切なさを感じることがある。
(何故、お前はそんなに遠くにいる)
(何故、お前はそんなに嫌がる)
(何故、お前は逃げようとする)
そんな気持ちを・・こう・・打たれながら、感じることが、あるんだ・・。
同化できない切なさを、打ち込まれるように感じるときが。
泣いて許しを請うあたしに、主様は尚更強く、打つことになる。
「俺は、お前を愛してなどいない。愛してる者に、こんな仕打ちができるはずがないだろう」
そう、仰いながら。
無理難題を出して、クリアする・・それはかぐや姫への求婚でも知られるように、「愛(気持ち)を形で示す」ことになるんだろう。(お伽噺ですけれど)
だからあたしは、耐える。
屈辱にも、羞恥にも、痛みにも・・・・できる限りを。
だって、主様が大好きなんだもの。

すっごい嫌だった、ラブホの床に放尿・・。しないと、気持ちを疑われる・・そう思い、必死。
でも、やっぱり、実は嫌だ。
別にあたしは病気じゃないし、したら拭くし・・でも、なんか、悪いような気がする。
ラブホなのにね。
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ますます主従関係というものがわからなくなりました。
(それとも実は主従関係とはもれなく恋愛なのでしょうか?)